伐木造材講習。

先日、林業センターに伐木造材講習に3日連続で行ってきました。
伐木とは立木を切り倒すことで、
造材はトラックなどに積む前に枝を払い、用途に合わせた長さに切ることです。
主にチェーンソーで作業を行うので、
その構造やメンテナンス、安全な使い方の講習を1日しっかりと受けます。
その後2日間で実際に木を切り倒すところまで作業講習しました。


いきなり立木は切れないので、前の講習で造材してあった木を使って、
チェーンソーの基本的な切り方を教わります。

木を切り倒す手順は、まず木を倒す方向を決め、
その方向に向かって「受け口」と呼ばれる切り込みを入れます。
パックマンの口みたいに三角形に切ります。
木はほぼ正確に受け口の方向に倒れるので、慎重に位置を決め切り込みます。
次に受け口の後ろから「追い口」と呼ばれる切り込みを入れていき、
完全に切り離さない所で止め、クサビを打ち込んで倒します。

古い切り株でも練習をして、午後はチェーンソーの刃を研ぎ直しました。

次の日、実際に立木を切り倒します。
影山が「追い口」を入れているところです。

切る人以外は切り倒す反対方向の退避区域で待機しています。

追い口にクサビを打ち込んでいきます。

写真の奥側が「受け口」で手前が「追い口」の切りあとです。
先生が指差しているところが「つる」と呼ばれる切らずに残しておく部分。
木の直径の10分の1程度の「つる」を残すことで、
木がゆっくりと正確な位置に倒れてくれて、切り倒す人の安全が確保されます。

クサビを入れ、木が「ミシッミシッ」と音を立てながら動きだし、
「ズド~~~~ン~~~ンン・・ン・・・」と深い音が森に響き渡ります。

「受け口」「追い口」「つる」の3つの構成は、
日本では1000年くらい前には既にあったとかで、
実際に切り倒して正確に木が動くのを体験すると「知恵だな~!」と感心してしまいました。

もうけっこう長いこと「木の仕事」をして来ているのだけれど、
初めて木の命をもらう瞬間を自分の手で体験できたことは貴重だなと思いました。
「ズド~~~~ン~~~ンン・・ン・・・」
この音をかすかでも響かせられるような作品を作っていけたら、せめてもと思います。

take-g

コメント(1)

  1. Hello, perfect everything.
    I want to learn how robots are being made, but I am in Turkey, I do not know Japanese and english,I have not money for come there.
    Best Regards.
    Murtaza Salman

    Murtaza Salman| (2016.3.18 13:17

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