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a softwood、a conifer、a coniferous tree、a needle-leaved tree | take-g | テイクジー | 木のおもちゃ・木の家具

林業作業体験講座2。

日曜日に林業体験の2回目に参加してきました。
今回は「地拵えと苗木植栽」ということで、つまり木を植えてきました。
午前中、座学で森林の育て方の勉強をし、昼を挟んで森にでて実習です。

長野県林業総合センターの森林学習展示館は当然森に囲まれていて、
木を植える場所に移動しながら、日本の森に生えている木の特性を先生から教わります。
幹の様子や、葉の形状、木質からどんな道具や用途に使われて来たか、
実際に木に触れながら教えていただくのは新鮮でした。
立木の状態は本でしか知らなかった木の、新緑の葉の美しさ、
内側から滲み出てくるような生命力を感じることができました。
写真の幹が傷ついているのは、シカによるものだそうです。
左が角を研いだ痕で、右が樹皮を食べた痕。
森でシカなんかに会うと、可愛らしいやら珍しいやらで、
なんか得した気分になるものですが、右の写真のように樹皮を幹一周食べられてしまうと、
大きな木でも枯れてしまうそうで、長野県では「シカの食害」として大問題になっています。
県内だけでも10万頭以上生息していて、人間以外の天敵がいないので増え続けているとのこと。
県では年間2万5千頭を捕獲し、計画的にシカを減らして行くそうです。
県内の飲食店に入ると「ジビエ」料理(鹿肉料理)を出す店が増えているのは
こういう事情らしいです。
あまり食べたことはないですけどね。
前回のブログで書いたような「日本の山には木が余っている」現状を考えると、
シカだけにしかしと思うところがあります。
今のところ充分に利用できるか分からない木や森を守るために、
既にそれを利用し生きるものを殺すというのは、
シカだけにしかたないといえるものでしょうか。
森林が飽和してその利用が思うように進んでいないと考えているのは人間であって、
シカの方からしてみたら、
森林が飽和してるんだから利用して生活しているだけなんですけど、なにか?
という感じかもしれません。
『もののけ姫』のアシタカばりに「双方生きる道はないのかー!」と叫んでみますかね。
あの話しでは森と人間社会の対立なんですけど、
「シカの食害」問題は森を守ろうとする人間と動物の対立ということになります。
なんだか複雑ですが、
つまりは森や山などの自然までも人間は人間の社会であると考えてしまう訳ですね。
アシタカが問いかける人間側は製鉄をする燃料に木が必要だった訳ですから、
利用が進まない木を守るためにシカを殺す現実の現状よりは、
しかたないとも言えたのかもしれません。
とはいえ、
治水や土砂災害を防止するためにも森林の管理は大事なことという考えもあるということで、
数十年後の森のために木を守り、木を植えるのが「賢い」人間というわけですよね、きっと。
まぁ、その評価は今後僕らがいかに森を利用し、継続的に林業を営み、
森とともに生きて行く社会をつくっていくかで決まり、
孫かひ孫の世代が、あの時の先祖たちは「賢かった」と
言ってくれるかどうかなのかと思います。
さて、今回の林業体験では広葉樹のクヌギを植えました。
針葉樹の利用が思うように進まない今、
広葉樹の森と針葉樹の森をバランスよくつくっていくのがこれからの森作りだそうです。
夏には植えたクヌギを守るために、下草を刈りをする予定です。
その際にまだまだ小さいクヌギの木を草と一緒に刈ってしまわないように、
赤く塗られた棒を目印に立てておきます。
どうかうまく根付いてくれればと思います。
写真の笑顔の男はうちの工房の影山です。
植林体験でいい汗をかいて、気分爽快、すっかり山男といった感じですね。
僕らの針葉樹の家具の取り組みがうまくいったあかつきには、
今日植えた木を全て買い取ってやるぞ!などと夢想しています。
この木が家具などに使えるようになるのは50年くらいかかるでしょうか、
僕たちは80歳をこえ、よぼよぼと木を削っているかどうかですね。
木工作家は木の作品を売る時に「木とともに暮らす」なんてなことをいったりしますが、
ほんとうの意味で木とともに暮らすというのは、とても木の長い話しですね。

take-g

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